二度と来ないような気がした。

『嫌だったことなんて忘れてしまったほうがいい。

 その通りだけれど、でも違う。私は解決策が欲しかったわけじゃなくて、

 「今日こんなことがあって、こんなことを思ったの」ということを、

 ただ聞いて欲しかっただけだ。

 嫌な思いをした話を意味もなく聞くのは、そりゃ楽しくはないだろう。

 でも親しい人との会話って、そういうものじゃないだろうか。

 意味のある会話しかしちゃいけなかったら、

 夫婦や恋人、友達との会話なんて、ほとんどなくなっしまう。』

 

飛鳥井千紗著『タイニータイニーハッピー』より。

 

 

 

1ヵ月ちょっと前ですかね、同僚と三人でランチへ行きました。

店内はそこそこいっぱいで、こちらとしても待つなら他に行こうというスタンスだったのですが・・・

店員さんもその雰囲気を察してか、

『カウンターのお客様に二人がけのテーブル席に移動してもらえば、カウンターで三人並べます』

と積極的。ひとまず視線をカウンターに向けると・・・

 

 

・・・・・・所長。

 

 

いやいや、まてまて。

こんなしたっぱ三人のために所長を動かすわけにはいかない。

ということで、ここは固辞。頑として、固辞。

もちろん所長は悪くないですし、店の対応だってたぶん正しいです。

でも、当然私たちにも落ち度はなくて、だから私たちが出るのが正解。

だけど、なんだか、この店を利用する日は二度と来ないような気がしてならない。

 

そんな気がした、穏やかな冬の日のできごとでした。

 

もう春ですね。

ではまた。