Archive for the ‘Hasegawa’ Category
ジェノサイド
水曜日, 4月 11th, 2012久しぶりに現代小説で興奮しました。
「ジェノサイド(大量殺戮)」というオドロオドロしいタイトルで、戦場シーンではグロい描写も登場しますが、全体としてはSFエンターテイメントといった感じで、読後感は爽快なものでした。でありつつ、人間ってなんだろう、とも考えさせられます。
「人類絶滅の危機」という壮大なテーマを扱っていながら、人類史、民族紛争、最新兵器、創薬化学、ハッキング等様々な分野についての記述が、それぞれ緻密な取材に基づいているせいか、これは現実に起こり得ることかもと、リアリティを損なってないところがスゴイ。
ワシントン・東京(事務所近くの千駄ヶ谷も出てきます)・コンゴと舞台は地球上の3カ所に渡り、各所で別々に進行するストーリーが、だんだんと交錯していき、徐々に謎が明かされていきます。
これはもう世界レベルの傑作なんじゃないかと。
作者は、髙野和明という人で、もともと映画監督を志望していたそうです。是非とも映画化してほしいです。製作費500億くらいかかりそうですが。
東京の物語の主人公である日本人と韓国人の2人の大学院生が熱い。いまから科学者を目指したくもなっちゃう。生き方考えちゃう内容です。
賞もいくつかとっていて、本屋さんに行くと、平積みされたり、目立つポップがついていたりするので、目にされた方も多いと思います。読もうかどうか迷ってましたら、是非お試しください。寝不足必至です。
おもしろき歴史小説をおもしろく
水曜日, 2月 22nd, 2012前回につづき革命家の話から。。。
幕末の志士高杉晋作とその師吉田松陰の物語である「世に棲む日日」(司馬遼太郎/文春文庫 全4巻)を一昨日読み終わりました。高杉は、長州を独立させて、貿易により経済を発展させ、世界の列強国と対等に渡り合おうと構想し行動して、その道筋をつけた後、わずか27歳と10カ月の若さで生涯を終えた人物。辞世の句とされている「おもしろきこともなき世をおもしろく」は、その生きざまをよく現わしていると感じます。また、こんな詩もつくったとのこと。若いのに達観してますね。
神武に起こってより二千年
億万心魂 散って煙となる
愚者英雄 ともに白骨
まことなるかな 浮世の値三銭
(訳)
神武帝以来、二千年。
何億の人間がこの世にでてきたが
かれらはことごとく死に、何億の煙を作って消え
愚者も英雄もともに白骨になった。
まったくのところ、浮世の値段はせいぜい三銭か。
このような境地でありながら、なお命をかけて自身の生きるべき道を切り拓き、人生に意味を持たせようとする生涯に感動しました。これに限らず、歴史上の人物群の物語からは様々な学びや刺激を得ることができますね。とりわけ司馬遼太郎の作品が好きです。
興奮覚めやらぬ翌日、職場の年若の同僚に手当たり次第、「司馬遼太郎はいいよ、歴史小説を読みなさいよ」と押し売りをしたのですが、反応はいまいち。「そこまで押されると逆に読みたくなくなりますね」(T氏)とか「てっとり早く何が書いてあるかわかるようなやつないですかね」(K氏)とか。あまり歴史小説の効能を伝えられず、響かせることもできず、それでもまあいいかと諦めかけていたところ、書店で手にした本で「歴史小説の読み方」という文章をみつけました。
それによると、歴史を単に英雄の物語として読むのではなく、自分がその後の歴史を知らずにその時点に生きていたら、何を思い、感じ、いかに行動できたかを考えて読むべしと。
なるほど。「関ヶ原で勝つためには、石田光成はこうすべきだったんではないかな」とか、「信長から妻子の処刑を命じられ実行する家康は、自分の家族を犠牲にして、徳川家を守ったのかなあ。とすると凄まじい葛藤だったろうなあ。家臣は団結するだろうなぁ。」など、そのときに、その人だったら、自分ならどうするだろうかと想像しつつ読むと、面白さが増してくる気がしますね。そうやって読むことで、1冊読み終えるごとに、なんとなく賢くなった気がしたり。さて、次は何を読もうかな。
男の中の男
月曜日, 1月 23rd, 2012正月3日間にBSジャパンで一挙に再放送していた「池上彰 現代史講義」の録画を、暇をみつけては少しずつ見てます。なにしろ2時間番組14回分なので、なかなか見終わらないのですが、先週末に第9回の「キューバ危機と核開発競争」まで辿りつきました。その回ではキューバ革命を成就させたカストロさんのエピソードが紹介されていました。
27歳のときに120人程の仲間とともに武装決起し、敵が1000人以上もいる兵営に攻撃をしかけ失敗。仲間の大半が死に、本人は死刑を逃れ投獄されるも2年後に恩赦で釈放されメキシコに亡命。翌年、再び仲間を募り、革命を成就させるため8人乗りの船に82人が乗り込みキューバ上陸を試みるが、返り討ちにあって大半が死亡。生き残った18人で山中に逃れゲリラ活動を続け、そのうちに仲間が増え、遂に2年後に革命を成就させる。まるでドンキホーテ。
ここまででも強靭な運の持ち主だと判りますが、以来2006年の政権移譲までに暗殺を638回計画されたといわれ、命を狙われた回数が最も多い人物としてギネスブックへの掲載が決まっているそうです。弁護士でありながらメージャーリーグ選抜を3安打完封するほどのピッチャーでもあり、革命成就後権力を握りながらも私利私欲や自身が偶像化されるのを嫌って質素な生活を続けているそうで、まさに男の中の男?
理想実現のために何度も命をかけて、あきらめず、悲願を成就させる。その後も理想を徹底し続ける。他の独裁者とは一線を画した存在。政治的に正しいかは別として、驚嘆に値する人なのではないかと感じました。
そんなカストロさんですが、非常な好色家でもあったとか。まさに「英雄色を好む」ですね。
アスリートの魂
水曜日, 12月 14th, 2011今週月曜日、NHKの「アスリートの魂」は、現在クラブワールドカップをJリーグチャンピョンとして戦っている柏レイソルの特集でした。主にネルシーニョ監督のチーム再建の過程が描かれていました。
「vitoria!(勝利)」を合言葉に、勝利への意志をチームに植え付け、それを裏付けるように、選手の格や実績を考慮せず、試合当日最も調子の良い選手を起用する。
見込みのある若手にはマンツーマンで「考える」ことを指導、控えの選手や怪我をしてしまった選手にも、声掛けをしてモチベーションを駆り立てる。
練習場には毎回一番に現れる。その日練習に出てくる選手の調子を確認するために。
明確なビジョンの共有、メンバーの健全な競争の促進、全てのメンバーへの声掛け、主要メンバーへの手厚い指導、掲げた理念を自ら実践するかのような勤勉さ。ふんふん、チームリーダーの鑑のような人なんだな。
ふと、ある経営者との会話を思い出しました。
大事な見込客とのアポイントメントの当日、資料を持参するはずだった部下の遅刻で、先方ともども待ちぼうけ。プレゼンすらできず、すごすごと帰るはめになったとか。
「まぁ、プレゼンした結果、内容がダメだったわけでもないので、ましという考え方もできますか。」と無理矢理なフォローを試みる私。「オレはアスリート系だから、試合をした結果敗れる方が、ましと考えるんだよ。」とその経営者。勝負の結果は成り行き次第。それよりも試合できることを求める。結果を恐れず、挑戦せよ。といわれたような気が。。。
これぞ「アスリートの魂」!?深いイイのか???
ま、せっかく現地にいったのだからプレゼンできたに越したことはないでしたね。
ともかく、今日のサントス戦、柏には是非ミラクルを起こして欲しいです!!!
振り向くな 君はうつくしい
火曜日, 11月 15th, 2011先週末、2歳の娘をベビーカーに乗せ、自宅から片道1時間半かけて、北区にある西ヶ丘サッカー場まで行ってきました。
第90回全国高校サッカー選手権の東京都代表の決勝戦に、我が母校がコマを進めたので、同校サッカー部OBのフットサルのチームメイトと一緒に見に行こうということになったのでした。さらに対戦相手校のOBもチームメイトにいたため、「絶対に負けられない戦い」感が高まり、盛り上がったというわけです。
電車を3本乗り継ぎ、ベビーカーを抱え階段を上り下りし、ようやく最寄駅の本蓮沼駅に辿りつきました。駅から歩くこと7、8分、前の試合が終了したのか高校生の一団とすれ違いつつ、応援の演奏や声援が賑やかとなり、サッカー場が近づいてきたのが判りました。ますます盛り上がって参りました!
待ち合わせしたチームメイトとは、スタンド内で落ち合うことに。さて、チケットを買って中に入ろうと、入場料500円を用意しつつ売り場に近づくと、、、「完売」の張り紙が!!!ががーん。。。
なんとか観戦できる方法がないか、先に入場できていたチームメイトと携帯でも相談しつつ、あの手この手を尽くそうと頑張りましたが、やはり無理でした。後半が開始したとき、ボク達親子に許された選択肢は「諦める」ないし「事実を受け入れる」ことのみ。
ようやく決心し、とぼとぼと、ベビーカーを押して家路を歩むのでした。どこからか高校サッカーのあのテーマ曲が聞こえてきた気がしました。
振り向くな 君は美しい
作曲者 三木 たかし
作詞 阿久 悠
うつ向くなよ ふり向くなよ
君は美しい
戦いに敗れても 君は美しい
今ここに青春を刻んだと
グランドの土を手にとれば
誰も涙を笑わないだろう
誰も拍手を惜しまないだろう
また逢おう いつの日か
また逢おう いつの日か
君のその顔を忘れない
うつ向くなよ ふり向くなよ
君は美しい
くやしさにふるえても 君は美しい
ただ一度めぐり来る青春に
火と燃えて生きてきたのなら
誰の心もうてるはずだろう
誰の涙も誘うはずだろう
また逢おう いつの日か
また逢おう いつの日か
君のその顔を忘れない
プロフェッショナル
木曜日, 10月 13th, 20116年ぶりに10月10日が体育の日だったその夜、
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で、
SMAPの密着ドキュメントをやってました。
20年もの間、生き馬の目を抜くエンタメ界の最前線で、
メンバー全員が活躍し続けているというのはすごいですね。
想像を絶するプレッシャーに耐え抜いての結果なのでしょうね。
アラフォー世代として励まされますね。
番組の中で、メンバーが共通して持っている考えとして、
「自分達はたいしたことがない」という謙虚さ、
「目の前の仕事に全力を尽くす」という心構え、
が紹介されていました。カッコいい。
そして面白い。今さらながらSMAPファンになってしまいました。
恐竜
金曜日, 9月 23rd, 2011敬老の日に、どこか出かけなきゃということで、博物館にいってきました。
特別展「恐竜博2011」というイベントが行われており、電車の車両広告を見かけて何故か行ってみたくもなったからでした。
1時間程度並んだ末、やっと入館できたら、こんなのが展示されていました。
恐竜といえば、かつては地球上最強の生物であったのが、ある時期突如として絶滅に至ったとされています。その原因には諸説あるようですが、有力説によると6568万年前の巨大隕石の衝突で気候が劇的に寒冷化し、その変化に対応できなかったのだとか。
この話からは「適者生存」という言葉が思い起されます。
この世に生き残るものは、強いものでもなく、頭のよいものでもない。環境に最も適したものこそが生き残る、と。よくビジネス本でも引用されますね。
まったくもって、ヒシヒシと実感する今日この頃です。
ところで、恐竜といえば、こんなテレビ番組ありましたね。
バトル@鳩森神社 ふたたび
土曜日, 8月 13th, 2011甲子園では連日熱闘が続いてますが、
夏の熱い闘いといえば、ここ代々木でも毎年7月30日、
プライドを賭けた男たちの戦いが繰り広げられるイベントがあります。
そうです、鳩森神社の将棋大会に今年も参戦してきました!
今回は、3人1組の団体戦に申し込みました。
宿敵K名人ともチームメイト。もう一人はフットサル大会でまさかの顔面シュートを決めたYTです。小学校時代は、よく将棋を指してたとのこと。
当日、夕立に見舞われたため、予定していた境内ではなく神社の施設の中で開催することになったとの案内が。案内に従い施設館内に入ると、代々木、千駄ヶ谷、渋谷の各町内会の腕自慢がワイワイガヤガヤと、すでにウォーミングアップ対局をしていました。
やがて、くじ引きで対戦チームが決められます。3戦して一番勝点の多いチームが優勝となるとの説明がありました。
対局は3人掛けの机に各チームが向き合って行われます。盤の横には、対局時計なるものがあり、1人あたり持ち時間が25分と決められています。25分を使いきると、即負けになります。普段使い慣れていないと、時計に気を取られ思わずミスを犯してしまいそうになる曲者です。
我々の第1局目の相手は、皆さん70歳ほどの方々。
対戦結果は、私○、K×、YT×。エースのK名人が、コテンパにされてしまいました。
聞くとK名人の相手は、日本将棋連盟の役員さん。そりゃ強いはず。参りました。
しかし、私個人的には初戦白星スタートで、いい気分で始められました。
YTは、まさかの二歩というルール違反を犯し、負けてしまいました。びっくり。
第2局目の相手は、お父さん、中学生のお兄ちゃん、小学生の弟くんの親子チーム。
対戦結果は、こちら3人全滅でした。エースK名人は、またもワンサイドで完膚なきまでに打ちのめされてしまいました。聞くと相手のお兄ちゃんは、昨年の小学生日本一とのこと。そりゃまた強いはず。参りました。一方、私は弟くんにやられてしまいました。未だ10歳そこそこくらいに見えるのに。。。ショック。
第3局目の相手は、50~60歳くらいの皆さん。今度こそと挑んだのですが。。。
結果は1勝2敗で、またも負け。1勝はエースK名人かと思いきやさにあらず。意外性の男、YTでした。といってもちゃんと相手玉を詰ませたわけでなく、むしろ自分の王が丸裸で盤中央でひとりぼっちの絶対絶命状態だったのですが、相手の方が時計の操作をし忘れてしまい持ち時間を使い切ったとみなされて負けになったのでした。まさにミラクル。
というわけで、自称小谷野選抜で臨んだ初の将棋団体戦は、チーム戦績3戦全敗の最下位という厳しい現実を突きつけられてしまいました。また来年、雪辱を果たすべく、私とKは目下、オンライン将棋で日々見知らぬ誰かとの対局を重ね、詰将棋アプリで連日棋力向上に努めています。
一方、YTは、まず将棋気分を高めるために「ふたりっ子」のDVDを借りるといっていました。来年は3人目の人選が勝負のカギとなるかもなと、半分冗談で、そして半ば真剣に考えてしまうのでした。
おわり
絶対に負けられない戦い2011 その3
火曜日, 6月 7th, 2011第3試合、相手は常連出場チームで苦戦が予想される。
加えて、こちらは5人ぎりぎりの登録で交代メンバーなし。
よって、いかに走らないで負けないかという作戦をとることに。
というわけで前半から、キーパーがゴール前にロングボールを投げ込んで、相手ボールとなったとしても、相手に攻めさせてカウンターを狙う作戦を繰り返した。
そのうち、ゴール脇目がけたロングパスを、YTさんが顔面で押し込み、なんと先制に成功。前の試合終了間際にセットプレーで追いついた勢いが続いているかのよう。
その後は硬直し、後半もこのまま逃げ切れるかと思われたところで、エースTBKがまさかのペナルティエリア内で反則をとられPKを献上し同点に追いつかれてしまった。
その後も押され気味の展開ながら、なんとか逃げ切り試合終了。1勝2分けで予選リーグ2位、決勝T進出を果たした。
決勝T1回戦、ここまでこれたので若干満足していたのと、そろそろ体力も限界に近付いてきていた。普通ならここで敗退してしまうところだろう。しかし、もう一度、円陣を組み、互いに鼓舞するFC.KOYANOメンバー。もはや胸にこみ上げる熱いものを感じずにはいられない。
そして、なんとこの試合も、しっかりと守り切りスコアレスドローに持ち込んだ。
勝敗は、3人ずつのPK戦に委ねられる。事前に決めてあった順番どおり、1番手はエースTBK。きっちり決めてくれた。
次は、こちらが守る番。相手の助走位置をみながら、軌道を予測。阻止成功!
こちらの2番手、YKもきっちり決め、相手も決めて2-1。
3番手は今日2得点のYTの番。決めれば決勝点だが、まさかのキーパー真正面蹴りで失敗。
勝敗は相手の3番手との勝負にかかってきた。これを決められると、フットサル歴3日目のKMTに順番が回ってしまう。なんとか止めなければ。
而して、相手のキックしたボールは右ポストに跳ねられ、その瞬間、準々決勝進出が決まった。また勝ってしまった。。。
スタンドからは、前の試合で引き分けたチームの人が拍手を送ってくれていた。
さて、次は準々決勝だ。
(つづく)



